ハンドドリップコーヒーの基本の淹れ方 -SCENE FACTORY COFFEEのレシピ-
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コーヒーのハンドドリップは、同じ手順を踏んでも結果が大きく異なります。
なぜでしょうか?
それは、コーヒー豆の特性と淹れ方の微妙な違いが、風味を左右するからです。今回は、私たちが店舗で行っているハンドドリップの基本的な淹れ方についてのお話です。
動画で淹れ方を見る
今回ご紹介するハンドドリップコーヒーの基本の淹れ方は、動画でも紹介しています。6分ほどで全体像が分かり、実際の動きも確認できます。ぜひご覧ください。
【ハンドドリップコーヒーの基本】SCENE FACTORY COFFEEの店舗レシピを公開!
ハンドドリップに使用する道具を準備する
使用する道具
- ドリッパー
- 店舗では「HARIO V60 01(1-2杯用)」 を使っています
- サーバー
- 目盛がついているものなら、スケールがなくても抽出できます
- コーヒーポット:1-2杯用なら、細口のポットがおすすめ
- 店舗では「TAKAHIRO 雫」を使っています
- 温度計
- こだわって抽出するときは必須です
- スケール
- タイマー付きが便利、反応が速いものがおすすめ
- 店舗では「TIMEMORE」 を使っています
- ドリッパースタンド
- サーバー内に落ちたコーヒーの量を正確に把握できます
- コーヒーミル
- コーヒー豆
コーヒー豆の分量を計る
私たちは、以下の分量で抽出しています。豆の量は好みで変えてください。
- コーヒー豆 15g → 150cc/1杯
- コーヒー豆 28g → 300cc/1杯
コーヒー豆をミルで挽く
挽目は、標準より粗めに設定。粗めでたっぷりの豆を使用しています。
フィルターをドリッパーに装着する
ドリッパーの形状に合ったフィルターを使います。縫い目の部分をおり、広げてドリッパーに装着します。
お湯を準備する
お湯を準備します。豆によって温度は変えています。店舗では、氷を入れて温度を調節しています。もちろん、水などで冷ましても良いです。
お湯の温度について、詳しくは下記の記事をご参考ください。
参考記事:焙煎度と湯温。成分抽出・挽目-湯温-抽出時間-豆の量
抽出する
フィルターに粉を入れ、平らにします。ドリッパーの粉に、真ん中からゆっくり円を描くようにお湯を注ぎます。
- フィルターにお湯が直接当たらないように
- ぽたぽたと落ちるくらい注義、30秒待つ(蒸らし)
- これによって、豆の温度が上がり「抽出効率」が良くなります
30秒ほど経ったら、真ん中に穴をあけるように、お湯を静かに注ぎます。
- この穴を少しづつ大きくしていくイメージ
- くるくるとお湯を回し入れる
- ※お湯は、最初から最後まで中断せずに入れても、数回に分けて入れてもOKです。
ある程度、円が多くきなってきたら「の」を描くように、真ん中に戻りながら注ぎます。
- まわりのコーヒーの壁をくずさないように
- お湯が外側にはみ出さないようにする
抽出したい量が近づいてきたら、注ぐのやめ、ドリッパーを外します。
- ドリッパーのお湯は落とし切らない
- カップに注いで完成
- 抽出時間の目安:蒸らし時間込みで2分以内
風味を調整するとき
風味を調整するときは、お湯の温度、挽き目、注ぐスピードを変える、などを行います。詳しくは下記の記事をご覧ください。
参考記事:焙煎度と湯温。成分抽出・挽目-湯温-抽出時間-豆の量
今回は、一例として、私たちの店舗で使用している道具や方法をご紹介しました。ハンドドリップは、状況やコーヒー豆の種類に応じて、多様なアプローチが可能です。
このほかにも、1投で淹れる方法、3回に分けて淹れる方法、最後まで落とし切る方法など、様々な淹れ方があります。ぜひ、いろいろ試してみてください。