焙煎度に合わせた淹れ方 -店舗でも使っている3種類のレシピ-
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抽出方法を変えるだけで、コーヒーの風味は変わります。
今回は、焙煎度によって抽出方法を変え、豆の良さをうまく抽出する方法を紹介します。店舗でも使っている3種類のレシピは、誰でも淹れやすいように、なるべく変数を少なくしたものです。
動画で抽出方法を確認する
今回ご紹介する3つの抽出方法を、動画でも紹介しています。3種類の抽出方法について、抽出時間、速度、お湯の注ぎ方などが確認できます(6分30秒ほどの動画)。
使用したコーヒー豆
国
- コロンビア
3つの焙煎度
- ミディアム(中浅煎り)
- シティ(中深煎り)
- フレンチ(極深煎り)
使用したコーヒーミル
- KALITA ハイカットミル
挽き目
以下の挽き目は参考にしていただき、自分の中で少しづつ基準を作っていくと良いです。
- ミディアム(中浅煎り):5.5
- チャフ(薄皮)が少し残っている
- シティ(中深煎り):5.5
- ミディアムより、色が濃くなり、チャフも減る
- フレンチ(極深煎り):3.5
- 細かくすることで、ボディ感が増す
シティーローストの抽出
シティーローストのコーヒー豆をバランスよく抽出するレシピです。88℃の湯温と1分30秒の抽出時間がポイント(変数)です。
シティ(中深煎り)
- 豆:15g
- 抽出量:150cc
- 湯温:88℃
- 抽出時間:1分30秒程度
- ドリッパー:ハリオ V60 01
蒸らし(共通)
- 粉にお湯がいきわたるまで30秒ほど待つ
- ペーパーにお湯が直接当たらないように注ぐ
- 豆の温度が上がることで、効率よく抽出できる
抽出
- 序盤は少しゆっくりめに淹れる
- 泡が落ち着いてきたらくるくると回し入れる
- 150cc近くになったら、注ぐのを止める
ミディアムローストの抽出
ミディアムローストのコーヒー豆の香りをたて、すっきり淹れる抽出するレシピです。95℃の湯温と1分10秒の抽出時間がポイント(変数)です。
ミディアム(中浅煎り)
- 豆:15g
- 抽出量:150cc
- 湯温:95℃
- 抽出時間:1分10秒程度
- ドリッパー:ハリオ V60 01
蒸らし(共通)
- 粉にお湯がいきわたるまで30秒ほど待つ
- ペーパーにお湯が直接当たらないように注ぐ
- 豆の温度が上がることで、効率よく抽出できる
抽出
- 中央に静かにお湯を注ぐ
- シティーローストよりもガンガン注いていく
- 抽出時間が短い分、撹拌するような感じで注ぐ
- 全ての粒から、少しづつ、美味しい部分だけをいただくイメージ
フレンチローストの抽出
フレンチローストのコーヒー豆の嫌な苦味を抑え、甘さを際立たせるレシピです。78℃の湯温と1分50秒の抽出時間がポイント(変数)です。
フレンチ(極深煎り)
- 豆:15g
- 抽出量:150cc
- 湯温:78℃
- 抽出時間:1分50秒程度
- ドリッパー:ハリオ V60 01
蒸らし(共通)
- 粉にお湯がいきわたるまで30秒ほど待つ
- ペーパーにお湯が直接当たらないように注ぐ
- 豆の温度が上がることで、効率よく抽出できる
抽出
- 温度が低い分、時間をかけて抽出していく
- じっくりゆっくり淹れる
- ポタポタしずくにならないギリギリの細さで
- 落ちるのが遅いドリッパーを使うのもあり
豆の良さを活かす抽出方法を模索すること
私たちは、挽目、豆の量、温度、抽出時間など様々な要素を変えながら、豆の良さを活かす抽出方法を模索してきました。
もちろん、この方法が正解ではなく、色々な淹れ方があります。
また、こだわれば、もっといろいろできることがあります。
これらのレシピを参考にしながら、楽しんでコーヒーを淹れてください。