焙煎度に合わせてお湯の温度を調整する
今回は、お湯の温度の調整についてのお話しです。
コーヒーの抽出において、お湯の温度はとても大切です。私たちの店では、主に3つの焙煎度ごとに温度を変えて淹れています。
また、成分抽出の考え方、挽目-湯温-抽出時間-豆の量の調整についても、基本の考え方をまとめました。
コーヒーを楽しむときに、参考にしてください。
浅煎り・中煎り・深煎り。焙煎度ごとの3つの淹れ方
- 浅煎りの豆:90〜95度で素早く
- 成分をしっかりと抽出し、酸味だけが目立つのを防ぐ
- 中煎りの豆:85〜90度
- バランスよく酸味・ボディ感を抽出する
- 深煎りの豆:80度前後でゆっくり
- 温度を抑えて、甘さだけが出るようにする
- すぐに嫌な苦味が出るのを防ぐ
成分抽出の考え方
そして、コーヒーを淹れるときは、成分が抽出される基本を意識すると、成分抽出への理解が深まります。
- 美味しい成分:先に抽出されやすい
- 雑味:後から抽出されやすい
- 成分抽出の順序:酸味 → 甘味 → 苦味 → 雑味
挽目-湯温-抽出時間-豆の量を調整する
そこから、複数の要素を調整し、美味しい成分だけを抽出します。
- 挽目
- 荒い:成分が出にくい
- 細かい:成分が出やすい
- 湯温
- 低い:成分が出にくい
- 高い:成分が出やすい
- 抽出時間
- 短い:成分が少ない
- 長い:成分が多い
- 豆の量
- 少ない:味が薄い
- 多い:味が濃い
飲み比べのポイント
違う淹れ方を飲み比べするときは、一つの要素だけを変えて、それ以外の要素を同じ条件にして比べることがポイントです。
例えば、「湯温(お湯の温度)」を変えて飲み比べする場合は、
- 温度以外の条件を揃える
- お湯の温度だけを変えて淹れる
そのように一つひとつの要素を変えた上で、抽出された風味を味わうことで、同じコーヒー豆でも、異なる味を表現できるようになります。
興味のある方はぜひ、コーヒーを飲み比べてみてください。