コーヒー初心者が最初にやるべき3つのこと。僕がゼロから始めたときに実践した方法|SCENE COFFEE NOTE
「コーヒーをもっと知りたいけれど、何から始めればいいのか分からない」
そんな方も多いと思います。
僕は今でこそコーヒーを仕事にしていますが、もともとは会計の仕事をしていて、最初はコーヒーについて本当に何も知りませんでした。
専門的な知識もなければ、味の違いもほとんど分からない。
そんなところから始めて、少しずつコーヒーのことを覚えていきました。
振り返ってみると、最初の頃にやってよかったことは大きく3つあります。
1. まずはコーヒーの本を1冊読む
最初にやったのは、とても普通ですが、コーヒーの本を買うことでした。
ここで大事なのは、いきなり専門書を読むことではありません。
抽出方法、豆の種類、焙煎、器具など、コーヒーの世界にはどんなものがあるのかを広く浅く紹介している初心者向けの本で十分です。
僕自身、この「全体像を一度見る」というのがすごく役に立ちました。
例えば、お湯の温度によって味が変わることも、挽き目によって抽出が変わることも、最初は本を読んで知ったことです。
細かいことを全部覚える必要はありません。
まず地図を一枚持っておくような感覚で、「コーヒーにはこういう世界があるんだ」と知る。
それだけで、その後に飲んだり淹れたりするときの見え方が変わってきます。
2. いろいろなコーヒー屋さんの豆を飲んでみる
次にやったのが、京都のコーヒー屋さんを調べて、いろいろな店の豆を買うことでした。
特に、スペシャルティコーヒーを扱っているお店を探していました。
それまで僕が毎日飲んでいたのは、スーパーで売っているかなり安いドリップバッグです。
そこから、品質のいいコーヒー豆を買って飲むようになったのですが、最初から「全然違う!絶対こっちがおいしい!」となったわけではありません。
最初の感想は、わりと普通でした。
「まあ、確かに違うな」くらい。
でも、そのまま3か月ほどいろいろなコーヒーを飲み続けて、久しぶりに以前飲んでいた安いドリップバッグに戻ったとき、驚くほど違って感じたんです。
自分の味覚の基準が、少しずつ変わっていたんですよね。
だから初心者の方には、最初から「違いを分からなければ」と思わなくていい、と伝えたいです。
一軒のお店だけに決める必要もありません。
いろいろな店の豆を飲んでいるうちに、「この味は好き」「これはちょっと苦手」という感覚が少しずつ育ってきます。
3. 条件をひとつだけ変えて、飲み比べる
3つ目は、僕が一番よくやっていた方法です。
毎朝コーヒーを淹れるときに、同じ豆で3杯作って飲み比べていました。
例えば、本に「お湯の温度を変えると味が変わる」と書いてあったら、本当にそうなのか自分で確かめてみる。
80度、85度、90度。
同じ豆を使って、温度だけ変えて淹れてみます。
別の日には、細挽き、中挽き、粗挽きで比較する。
そうやって、ひとつの条件だけを変えて飲んでみるんです。
毎日やっていると、「温度を上げるとこういう味になりやすい」「細かく挽くとこの部分が強く出る」ということが、少しずつ自分の感覚として分かるようになってきます。
本に書いてある知識が、自分の舌とつながっていく感覚です。
この方法は、今僕たちが動画でやっている検証にもかなり近いと思います。
「こう言われているけれど、本当にそうなのか」
自分で淹れて、自分で飲んでみる。
僕は、この繰り返しでかなりコーヒーを覚えました。
最初から味の違いが分からなくても大丈夫
コーヒーを勉強し始めると、「酸味がどう」「フローラルな香りがどう」と、いろいろな表現が出てきます。
最初は分からなくて当然です。
僕自身も、最初から細かい風味の違いが分かっていたわけではありません。
本を一冊読んで、いろいろなコーヒーを飲んで、条件を変えながら比べてみる。
それを続けているうちに、少しずつ味が分かるようになり、同時に淹れ方も分かるようになってきました。
そして、自分で狙った味に近づけられるようになると、コーヒーは一気に楽しくなります。
これからコーヒーを始めたい方なら、まずは難しく考えず、
一冊読む。いろいろ飲む。比べてみる。
この3つから始めてみるのがおすすめです。
僕も、そこから始まりました。
◾︎動画でも解説しています
Instagramでもコーヒーの楽しみ方を発信中ですので、ぜひご覧ください。
◾︎筆者

SCENE FACTORY COFFEE ROASTERS代表
篠田 拓也
SCAJ公認アドバンスドコーヒーマイスター
SCAJ公認サーティファイドスペシャルティーコーヒーカッパー
