冷凍したコーヒー豆は解凍すべき?保存と抽出の注意点を解説|SCENE COFFEE NOTE
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飲み切れないコーヒー豆を長く保存したいとき、有効なのが冷凍保存。
一方で、冷凍庫から取り出した豆を見て、「解凍してから挽いたほうがいいのか」「冷たいまま淹れても大丈夫なのか」と迷う方もいると思います。
結論からいえば、1回分ずつ小分けして冷凍しているなら、凍ったまま挽いても問題ありません。
むしろ注意したいのは、解凍そのものよりも結露です。
冷凍庫から出した豆を何度も開封したり、常温と冷凍を行き来させたりすると、豆が湿気の影響を受けやすくなります。
冷凍保存では、密閉、小分け、再冷凍を避けること。
この3つが大切です。
コーヒー豆を冷凍するメリット
焙煎後のコーヒー豆は、時間の経過とともに少しずつ香りや味が変化します。
その変化を進める要因のひとつが温度。
低温で保存することで、常温よりもコーヒー豆の変化を緩やかにできます。
すぐに飲まない豆や、まとめて購入した豆の保存には、冷凍庫が有力な選択肢です。
ただし、冷凍すれば何年でも同じ味を保てるわけではありません。
あくまで、風味の変化を遅らせる方法。
時間を完全に止めるものではありません。
私自身も、普段飲む豆は常温で保管し、しばらく使わない豆だけを冷凍しています。
すべてを冷凍するのではなく、飲み切るまでの期間に合わせた使い分けです。
冷凍した豆はそのまま挽いてもよい
コーヒー豆を1回分ずつ小分けして冷凍しているなら、取り出してすぐに挽くことができます。
完全に常温へ戻す必要はありません。
豆が冷たい状態でも、ミルで粉にすることは可能。
その後は高温のお湯を使って抽出するため、冷凍状態だったことだけでコーヒーが極端に薄くなるとは考えにくいでしょう。
冷たい豆は硬く感じることがありますが、家庭用のコーヒーミルで通常量を挽く範囲であれば、基本的にはそのまま使用できます。
ただし、使用しているミルの取扱説明書に注意事項がある場合は、メーカーの案内を優先してください。
一番注意したいのは結露
冷凍したコーヒー豆で最も気をつけたいのが、空気中の水分による結露です。
冷たい豆を室内へ出すと、豆の表面や袋の内側に水分が付くことがあります。
コーヒー豆は、湿気や周囲のにおいを吸着しやすい食品。
水分が付着すると、保存中の品質にも影響を与えます。
特に避けたいのが、大きな袋を毎日冷凍庫から出し、必要な量だけ取り出して再び戻す方法です。
袋を開けるたびに室内の空気が入り、その空気に含まれる湿気も一緒に閉じ込められます。
さらに、冷凍と常温を繰り返すことで、結露の機会も増えてしまいます。
冷凍保存するなら、あらかじめ使う量ごとに分けておくこと。
このひと手間が、失敗を大きく減らします。
大袋で冷凍した場合は袋のまま常温へ
小分けにせず、まとまった量を袋ごと冷凍した場合は、すぐに開封しないほうが安心です。
冷凍庫から取り出したら、袋を密閉したまま室温へ戻します。
袋の中身が常温に近づいてから開封すれば、冷たい豆が室内の湿気に直接触れるのを防ぎやすくなります。
一度解凍した豆は、常温の冷暗所で保管し、できるだけ早めに飲み切るのがおすすめ。
残った豆を再び冷凍するよりも、1週間程度で使う量だけを解凍するほうが管理しやすいと思います。
冷蔵庫でも密閉は必須
冷蔵庫で保存する場合も、考え方は同じです。
コーヒー豆は周囲のにおいを取り込みやすいため、袋をそのまま入れるのではなく、しっかり密閉する必要があります。
冷蔵庫の中には、野菜、調味料、作り置きの料理など、さまざまなにおいがあります。
チャック付きの袋だけでは不安な場合は、袋ごと密閉容器や保存袋に入れる二重構造もひとつの方法。
ただし、数週間ほどで飲み切れる豆なら、温度変化の少ない常温の冷暗所でも十分です。
冷蔵庫や冷凍庫へ入れること自体が目的ではありません。
風味の変化をできるだけ抑えながら、自分が無理なく管理できる方法を選ぶことが大切です。
冷凍保存では小分けが最も重要
冷凍したコーヒー豆は、1回分ずつ分けているなら、凍ったまま挽いても問題ありません。
まとまった袋で保存している場合は、密閉したまま常温へ戻してから開封。
結露を防ぐためのひと手間です。
そして、冷凍庫と常温の行き来はできるだけ少なくすること。
密閉する。小分けにする。一度取り出したものは使い切る。
冷凍保存を難しく考える必要はありません。
自分がコーヒーを飲むペースに合わせて、1回分や1週間分に分けておく。
それだけでも、扱いやすさは大きく変わります。
たくさんの豆を購入したときは、すぐに飲む分だけを常温へ。
残りを小分けして冷凍庫へ。
私自身も、この方法が最もシンプルで失敗しにくいと感じています。
◾︎筆者

SCENE FACTORY COFFEE ROASTERS代表
篠田 拓也
SCAJ公認アドバンスドコーヒーマイスター
SCAJ公認サーティファイドスペシャルティーコーヒーカッパー
