おいしいコーヒー豆の選び方|SCENE COFFEE NOTE
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コーヒー豆を選ぶとき、何を基準にしていますか?
「スペシャルティコーヒーを謳っているものがいい」「農園名や品種が詳しく表示されているものを選ぶ」など、判断基準はさまざまです。
産地や品種、生産処理といった情報は、コーヒーの味を知るための大切な手がかり。
ただ、もっとシンプルに品質を確認したいなら、まずはコーヒー豆そのものを見てみましょう。
豆の見た目には、品質を判断するためのヒントがいくつも表れています。
そこに自分の好みを組み合わせることで、コーヒー豆選びはぐっと分かりやすくなります。
コーヒー豆の品質は見た目にも表れる
品質のよいコーヒー豆は、袋を開けて全体を見たときに、比較的きれいにそろっていることが多いです。
確認したいのは、次のような豆が多く混ざっていないかどうか。
- 虫食いによる小さな穴がある
- 豆が大きく割れている
- 極端に形が崩れている
- 焙煎の色に大きなばらつきがある
- 明らかに異なる色や状態の豆が混ざっている
こうした豆は、一般に「欠点豆」と呼ばれます。
欠点豆が多く含まれていると、不快な苦味や渋味、濁ったような風味につながることがあります。
コーヒー全体の香りや後味を損なう原因になることも。
ただし、豆の大きさや色が少し違うだけで、品質が悪いとは限りません。
品種や生産処理、焙煎方法によって、見た目にばらつきが出るケースもあります。
一粒ずつが完全に同じかどうかではなく、袋全体を見たときに、明らかに傷んだ豆や状態の悪い豆が多くないかを確認することが大切です。
焙煎ムラはどこまで気にするべき?
コーヒー豆の色がそろっているかどうかも、品質を判断するひとつの目安。
焙煎の進み方に大きな差があると、ある豆は浅く、別の豆は深く焼かれた状態になります。
その結果、酸味や苦味のバランスが崩れ、味がまとまりにくくなることがあります。
とはいえ、色が違うからといって、必ずしも焙煎に失敗しているわけではありません。
特にナチュラルやアナエロビックなどの生産処理を行った豆は、豆ごとの水分量や成分に差が出やすく、焙煎後の色が均一にならないこともあります。
見た目は、あくまで判断材料のひとつ。
色のそろい方だけで決めつけず、実際に飲んだときの香りや味、後味まで含めて判断することが大切です。
スペシャルティコーヒーなら必ずおいしい?
スペシャルティコーヒーは、生産地や品質が明確で、優れた風味を持つコーヒーを選ぶ際の有力な基準です。
ただし、「スペシャルティコーヒーと書いてあれば、誰が飲んでも必ずおいしい」というわけではありません。
フルーツのような明るい酸味が特徴の豆もあれば、深い苦味やコクを楽しむ豆もあります。
品質が高くても、自分の好みと合わなければ、飲みにくいと感じることはあります。
反対に、スーパーや生活雑貨店などで手頃な価格で販売されているコーヒーでも、毎日飲みやすく、十分においしいものはあります。
大切なのは、価格や肩書きだけで判断しないこと。
「また飲みたいと思うか」「自分の生活に合っているか」も、コーヒー豆を選ぶうえで重要な基準です。
自分に合うコーヒー豆を選ぶ方法
コーヒー豆を選ぶときは、まず自分がどんな味を求めているのかを考えてみましょう。
毎朝気軽に飲める、苦味とコクのあるコーヒー。
フルーツや花のような香りを楽しめるコーヒー。
少し変わった発酵感や、複雑な味わいを持つコーヒー。
求める方向によって、選ぶ豆は変わります。
初めて購入するお店では、専門的な言葉を使う必要はありません。
自分の好みを、普段の言葉で伝えれば十分です。
たとえば、次のような伝え方。
「酸味が少なく、苦すぎないものがいい」
「ブラックで飲みやすい豆が欲しい」
「果物のような香りを楽しみたい」
「ミルクを入れても味が負けない豆が欲しい」
こうした希望が分かれば、お店側も豆を提案しやすくなります。
自分の好みがまだ分からない場合は、少量ずつ複数の豆を飲み比べるのもおすすめ。
酸味、苦味、香り、口当たりなど、自分が心地よいと感じる要素が少しずつ見えてきます。
最後は自分がおいしいと感じるかどうか
コーヒー豆の見た目を確認すれば、虫食いや割れ、焙煎の大きなばらつきなど、品質を判断するための手がかりが得られます。
ただし、品質の高さと、自分の好みに合うかどうかは別の話。
詳しい生産情報があり、個性的な風味を持つコーヒーを楽しむのもひとつ。
手頃な価格で、毎日気軽に飲めるコーヒーを選ぶのもひとつです。
まずは豆の見た目を確認し、実際に飲んでみる。
そして、「おいしい」「また飲みたい」と感じられるかどうか。
その感覚を大切にしてみてください。
コーヒー豆の選び方に、絶対的な正解はありません。
いろいろな豆を試しながら、自分にとって心地よい一杯を見つけていくこと。
そこに、コーヒー豆選びの楽しさがあります。
◾︎動画でも解説しています
Instagramでもコーヒーの楽しみ方を発信中ですので、ぜひご覧ください。
◾︎筆者

SCENE FACTORY COFFEE ROASTERS代表
篠田 拓也
SCAJ公認アドバンスドコーヒーマイスター
SCAJ公認サーティファイドスペシャルティーコーヒーカッパー