一人になれない時の隙間 | 隙間に潜る vol.2
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最近、息子の成長が著しい。
生まれてから、ゆっくりマイペースにできることを増やしていた息子。
お座りできるようになってからは、なかなか歩かず、「不動の息子」と呼んでいたくらいだった。
そんな息子氏、この1ヶ月でスムーズに歩き、なんなら小走りするように。
成長に感動しつつも、目が離せない状況が続いている。
意思の疎通も取れるようになって嬉しいのか、家にいる間はまとわりついて楽しそうな息子。
可愛いけども、一人の時間が欲しい…....
お出かけは難しい。
ならば、内面に潜り込もう。
狙うは、朝晩の静かな時間。
息子を毛布に包み、静かに機会を伺っていた。

ふと思い出したのが、以前なんとなく衝動買いしたノートの存在だった。
無地でシンプルなノート。
買ったはいいものの、使い道もなく、棚の奥に眠っていたものだ。
頭の中でぐるぐる考え続けてしまうタイプの私は、
仕事や家事、育児のことが重なると、すぐにキャパオーバー気味になる。
ノートに向き合うなんて、正直面倒くさいと思っていた。
でもある日、どうにも頭の中が整理できなくなったとき、そのノートを引っ張り出してみた。
思いついたことを、とにかく書き出してみる。
うまく書こうともせず、ただ頭の中にあるものを外に出すだけ。
書き終えたあと、少しだけ頭の中が静かになっていることに気づいた。
時間にして、ほんの5分くらい。
今日のハイライトや、心が動いたこと。
悩んでいることや、その日の体調。
思いついたことを、ただ書き出していく。
それだけなのに、終わる頃には、少しだけ頭の中が軽くなっている気がした。
書いていくうちに、思いがけない楽しさにも気づいた。
好きだったことや、心が動いた瞬間を、言葉にして残していくこと。
それが、思った以上に楽しかった。
「好き」を言葉にする時間が、少しずつ自分の楽しみになっていった。
お供に、コクのある中深煎りのコーヒーを準備して、ノートを広げる。
ほんの5分でも、自分に向き合う時間を作る。
それだけで、少しだけ心が整う気がする。
今では、この時間を作るのが、一日の中の小さな楽しみになっている。

私に影響されているのか、日に日に早起きになってきた息子。
満面の笑みで、手には3色ボールペン。私は慌てて画用紙を用意する。
ダイニングテーブルに隣り合って座り、私はノートに、息子は画用紙にペンを走らせる。

息子は、色を変えながら、たくさんの線を描いている。
私は、その日のことを、静かに書き留める。
同じ時間、同じテーブルで、それぞれの「書く時間」が流れていた。
writing:焙煎担当 岩瀬