引き出しに眠るご褒美
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最近の楽しみは、冷凍庫の奥にこっそり忍ばせてあるたい焼きです。
まだ家族の誰も起きていない早朝。
静かな部屋でお湯を沸かしながら、一日が始まります。
本当ならもう少しゆっくりしたいところですが、そんな時間は長くは続きません。
朝食の準備をして、洗濯機を回して、息子の保育園の支度をして、自分の出勤準備も済ませる。
時計を見ながら慌ただしく動いているうちに、あっという間に家を出る時間になります。
仕事を終えてからも、お迎え、ご飯の支度、お風呂、寝かしつけと、次々にやることが待っています。

息子がようやく眠り、部屋が静かになる頃には、外はすっかり夜です。
以前は、「自分の時間」というものを、もっと特別なものだと思っていました。
好きな場所へ出かけたり、ゆっくり映画を観たり、カフェでのんびりしたり。
けれど今は、そんなまとまった時間はなかなか取れません。
その代わりに見つけたのが、冷凍庫のたい焼きです。
私にとっては、ささやかな今日へのリベンジ。
慌ただしく過ぎた一日を、「ちゃんといい日だった」と思って終わらせるための時間です。
レンジでしっかり温めて、少しだけ置いておくと、皮がパリッとしておいしくなります。
温かい湯気を眺めながら一口食べる瞬間に、ようやく肩の力が抜ける気がします。
息子にも夫にも見つからないように、こっそり食べる夜のたい焼き。
誰かにとっては些細なことかもしれません。
でも、慌ただしい毎日の中では、そんな小さな楽しみが意外と大事なのだと思います。
「今日もちゃんとやり切った」
そんな気持ちで食べるたい焼きは、たぶん普通の何倍もおいしい。
writing:焙煎担当 岩瀬
後日談(2026.6.15)

先日、お問い合わせをいただいたお客様から、お礼として鯛焼きをいただきました。
SCENE FACTORY通信※でご紹介した鯛焼きの話を覚えていてくださったそうで、少し照れくささもありますが、とても嬉しく励みになりました。
(※商品をご購入のお客様に同封している印刷物)
スタッフみんなで美味しくいただきました。ありがとうございました。