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[scene:column2] ブレンド作りにコンセプトが必要な理由
※この記事はcolon coffee roastersの「カスタムブレンドキット『scene』」をご購入し、ブレンド作りをする方に向けた記事です。
コーヒーのブレンドとは、様々な産地のコーヒーを混ぜ合わせ、新しい風味のコーヒーを作ることです。
「カスタムブレンドキット『scene』」では、ブレンド作りを始める際、まずコンセプトを作るところから始めます。
「なぜ作るのか」「どんなコーヒーを作りたいのか」などを考え、そのコーヒーを飲むシーンをイメージしながら作ります。
この記事では、なぜブレンドにコンセプトが必要なのかということと、
実際に「scene」に同封されているコンセプトシートを使って、コンセプトを作る際のコツを紹介したいと思います。
コンセプトは設計図のようなもの
考えもなく、やみくもにコーヒーを混ぜてもなかなか上手くいきません。
キットに同封されているコーヒーには限りがあるので、なるべく少ない試飲で方向性をズバッと決めたいものです。
コンセプトを作ることで、風味の指標であったり、コーヒーを飲んだ時の感想が目指すものと近かったりすることを実感できるので、混ぜるべきコーヒーがスムーズに決定します。
とりあえずまず飲んでみて気に入ったコーヒーを混ぜる、という方法もありますが、キットに入っているコーヒーはどれも美味しいので、それだときっと迷っちゃいますよ!
コーヒーに想いがのる
適当に混ぜて美味しく出来たブレンドも感覚的でアーティスティックで、もちろんステキです。でも、それがなにかしらの「想い」から始まると、もっとステキじゃないですか?
と言うよりも、ブレンドをしなくても美味しいコーヒーって本当にたくさんあるんです。なので、わざわざブレンドをするには、やっぱり理由があるはずなんです。それが、「想い」であり「コンセプト」です。
私達colon coffee roastersでは、コーヒーに想いをのせるためにブレンドをしています。皆さんも、このコーヒーを飲んだり手にとったときに、こんな気持ちになりたいな、なってほしいな、とイメージしながら作ってみてください。
ところで、コンセプトを作る事には、ルールはありません。
この記事のここから先は、sceneに同封しているコンセプトシートの書き方になります。
自分なりに作りたいという方はこのページを閉じていただき、自由にこれから作るコーヒーをイメージし、ブレンド作りを楽しんでいただければと思います!
コンセプトシートを埋めるときのコツ
ここからは「scene」に同封しているコンセプトシートを使うときの、具体的なやり方やコツを説明していきます。
(1)どんなシーンに飲んだりプレゼントしたりする?
(2)飲んだら、どんな気持ちになる?
まずは、この2つです。箇条書きで良いので、とにかく思いついたものを書き出してみると整理されてきますよ。
難しいと感じる方は、5W1H(Who:だれが、When:いつ、Where:どこで、What:なにを、Why:なぜ、How:どのように)を意識してみると出てきやすいと思います。
5W1Hにうまくあてはまらない事もあるので、無理に全て埋める必要はありません。上手く考えられないときの指標くらいに捉えればよいかと思います。
さて、次です。
(1)と(2)に記入したことを踏まえて、
(3)どんな風味を目指す?
を記入していきます。気分爽快になりたいなら、すっきりめの風味がいいかもしれません。ほっこりしたいなら、コクがある方がいいかもしれません。
こちらは個人個人の感覚によるところも大きいので、ぜひお好みの風味を記入してください。
(4)キーワードを書き出そう
(1)(2)(3)を踏まえて、キーワードを思いつくままに書いていきます。このキーワードは、ブレンドをつくるときのわかりやすい指標になるだけでなく、
レシピを確定する際に設定するコーヒーのパラメータを作るための参考となります。
ブレンド作りは自由!
もちろん、コンセプトを先に決めずにやるのもひとつ。感覚で作っていって出来たものも予期せぬものが出来て面白いものです。
こちらのコラムも参考に、自分なりのブレンド作りを楽しんでくださいね!
さて、最後にcolon coffee roastersのブレンド「9:00」をコンセプトシートにまとめたものを例として載せておきますので、参考にされてください!
では、楽しんで!
「concept sheet」記入例
(1)どんなシーンに飲んだりプレゼントしたりする?
・在宅勤務中のビジネスマンが仕事スイッチを入れるために飲む。
・ハンドドリップでゆっくり淹れて、仕事をしながら飲む。
・在宅勤務中の同僚にプレゼントする。
・ドリップバッグにすれば、オフィスでも気軽に飲める。
(2)飲んだら、どんな気持ちになる?
・毎朝の仕事開始前のルーティンなので、淹れて飲むことで仕事のスイッチが入る。
・飽きのこない安定した風味で、安心感がある。
(3)どんな風味を目指す?
・バランスがとれていて、飽きのこない風味。
・優等生な感じ。
・主張しすぎない程度に酸味を残しつつ深みとコクを出したい。
(4)キーワードを書き出そう
バランス、目覚め、スイッチ、ルーティン、仕事、安定感、安心感、やる気、フルーティ、甘み、軽めの酸味