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2021/02/03 item

2月のシングルオリジン グアテマラエスペランサパカマラ

2月のシングルオリジンは、グアテマラエスペランサパカマラ。

明るい酸味とまろやかな口当たりが印象的で、とてもバランスがとれています。雑味もなく非常にクリーンで優秀なスペシャルティコーヒーです。

パカマラ種というのは、パーカスという品種と、マラゴジッペという品種の掛け合わせ。豆の粒が大きいものと小さいものが入り混じっているのが特徴で、複雑なフレイバーを感じることが出来ます。

コーヒー豆の個性をより感じていただけるようにハイロースト(中煎り)で仕上げています。お楽しみください。

地域及び農園について

品質の高いコーヒーが多いことで有名なグアテマラ。その中でもウエウエテナンゴにはその年にとれた最高のコーヒーを決める品評会「カップ・オブ・エクセレンス」の常連の農園が多く存在します。

この豆を生産しているエスペランサ農園もカップ・オブ・エクセレンスの常連。こちらのパカマラ種はエスペランサ農園を象徴するコーヒーとなっております。

その年採れたグアテマラの最高のコーヒーを決める国際品評会「カップ・オブ・エクセレンス」にて、毎年のように優勝争いを演ずるのが、このエスペランサ農園です。

農園が位置するのは首都グアテマラシティから車で6時間。メキシコとの国境の近くに位置するウエウエテナンゴのオハ・ブランカ。周辺には、世界で有名なライバル農園「エルインヘルト」など数多くのスペシャルティコーヒーの生産者がおり、まさにグアテマラ・スペシャルティコーヒーの聖地のような場所です。その中でもエスペランサ農園のクオリティの高さは、世界中のコーヒーバイヤーを魅了しています。

エスペランサ農園の歴史

1956年に先代エレオドロ・ヴィジャトロ氏の手でエスペランサ農園が始まりました。当時は道も悪く、馬の背にコーヒー豆を積んで、ウエウエテナンゴ市まで何日も掛けて歩いて売りに行ったそうです。息子のアウレリオ氏は、メカニックとして働いた後に、経験を活かすべく、1986年に自身が生まれたエスペランサ農園に戻ってきました。今は息子のアウレリオ氏が中心になり、孫のジネルやクリスタベルも加わって、3世代にわたってコーヒー生産に取り組まれています。

60年前には、わずか1Haだった小さな農園も、献身的に農園管理をした事で少しずつ生産量を増やし、高品質なコーヒーを提供する姿勢とその卓越したクオリティをもって、現在では自然林と共に、ラ・ベガを含めて周辺にいくつかの農園区画を所有するまでになりました。

エスペランサ農園では洗浄後のパーチメントを乾燥させる前にもう一度「ピラ・デ・レモホ」と呼ばれるソーキングプールに24時間浸します。こうすることにより豆全体の水分バランスを整え、カップに非常に丸みを帯びた味を生み出すといいます。

ミルを囲む2つの山からの豊かな水資源、粘土質の土壌、豊富な雨量と山風など、豊かな自然の恩恵を受けながら、絶えず素晴らしいコーヒーが生産されています。

コーヒー豆のプロファイル

  • カッピングプロファイル:レッドアップル、オレンジ、ハニー、ラウンドマウスフィール、ロングスウィート
  • 生産国:グアテマラ
  • エリア:ウエウエテナンゴ オハブランカ
  • 農園:エスペランサ農園
  • 標高:1500〜1800m
  • 品種:パカマラ
  • 生産処理:ウォッシュド(ソーキングを伴う)
  • 生産者:アウレリオ・ヴィジャトロ