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2020/06/01 item

6月のシングルオリジン パナマ フィンカ・ルイス パカマラ ナチュラル

コーヒー豆の品質にこだわるパナマが生産する希少種パカマラのナチュラルプロセスの豆です。
ナチュラルプロセスとは、コーヒーの精製方法の種類で、コーヒーの実を、実のまま乾燥させた後、豆を精製します。それによって果実の風味がしっかりと残り、熟したフルーツ感やワインのような風味が感じられます。パカマラ種らしい複雑な風味の他、口当たりもバターやクリームのような質感でコクがあり、まさに高品質なコーヒーといった感じ。

ハイロースト(中煎り)で仕上げています。

農園について

地域社会や共に働く人々、そして将来コーヒー生産に従事する子供たちの世代。プリニオ・ルイス氏の最も大切にしているポリシーは、こうした人々を大切にするという事に尽きます。

現在4世代目となるルイス氏のように、コーヒー生産に従事する多くの生産者が、先代・先々代からバトンを受け取り、約100年の歴史の中で多くの自然災害や経済危機を乗り越え、地域社会を維持・成長させてきました。
そうした中で、コミュニティやコーヒーに従事する多くの人々が、次世代へどのようにコーヒー文化を繋いでいくか。そして1人1人の生活を守り、繋がっていく事ができるか。ルイス氏はこうしたコーヒー生産においてとても根本的で、永続的な課題に挑戦する生産者の1人です。

ルイス氏は、スペシャルティコーヒーのコンセプトによって、高品質なコーヒーの生産と技術の向上、そしてこれらの知識を得るための教育的支援、次世代へ繋ぐ持続的な農園の維持保全の3点を軸に、文化と人々を守るコーヒーの生産を目指しています。
現在彼らが生産するゲイシャやパカマラ、ティピカなどの風味豊かな品種は、生産性には優れませんが、素晴らしい風味を有します。こうしたコーヒーを生産する事は、大きなリスクでもあり、実生活や次世代に大きな影響を持つ大きな投資です。

しかし、生産性の高い品種や大規模なコーヒー生産など、量が大きくなるほどに安定して高品質なコーヒーを生み出す事が難しくなるとルイス氏は考えます。だからこそ、安価な量産品では叶える事ができない、人と自然と品質の理想的なバランスが実現できると信じています。コーヒーに関わる様々な人々や文化的活動を支援し、素晴らしい風味のスペシャルティコーヒーを以て、コーヒーの持続可能性を追い求める。ルイス氏の挑戦は続きます。

コーヒー豆のプロファイル

  • カッピングプロファイル:レッドワイン、ベリー、プラム、ダークチェリー、ココア、バタリーマウスフィール
  • 生産国:パナマ
  • エリア:チリキ県ボケテ
  • 農園:エル・ロブラル農園
  • 標高:1500m-1650m
  • 品種:パカマラ
  • 生産処理:ナチュラル
  • 生産者:プリニオ・ルイス