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11月のシングルオリジン エチオピア イルガチェフェ ベレカ G1 ウォッシュド
コーヒー発祥の地として、また「モカ」の名でも知られるエチオピア。その中でもイルガチェフェのコーヒーは世界中のコーヒー愛飲家から絶大なる人気を誇っています。今月はイルガチェフェG1グレードの中でも、一番を目指すウォッシュドモカです。
11 月のシングルオリジンは『エチオピアイルガチェフェベレカG1ウォッシュド』。10月のシングルオリジン「エチオピアイルガチェフェセラムG1ナチュラル」がナチュラルという生産処理方法だったのに対して、今月はウォッシュドという生産処理方法です。
ナチュラルはコーヒーを実のまま乾燥させるため果実のフルーティな風味が残るのが特徴ですが、ウォッシュドは実から豆を取り出し、水洗して乾燥させます。それによってナチュラルよりも雑味がなく、クリーンでクリアなコーヒーに仕上がります。10月のエチオピアナチュラルをご購入いただいた方には是非、11月のエチオピアウォッシュドのコーヒーも比較して楽しんでいただければと思います。
柑橘系の酸味や紅茶のような香り、クリーンさが特徴的です。ミディアムロースト(中浅煎り)で焙煎していますので、高温でサッと抽出していただくと酸の刺激も抑えられてオススメです。
エチオピアウォッシュドコーヒーが出荷されるまで
エチオピアのコーヒー栽培の多くは庭栽培で、収穫したチェリーを農協などが所有しているウォッシングステーション(水洗~乾燥工程をする場所)に持っていきます。エチオピアでの水洗工程は、ミューシレージ(豆のまわりについている粘液質)を分解させる発酵時、発酵槽に水をはっておこないますので分解するまでに2~3日を要します。そしてそのあと必ずソーキング(新しい水に半日~1 日漬け込む)工程をおこないます。
パーチメント(脱殻前の豆)が集まったイルガチャフィーの農協は、イルガチェフェのディラにある ECX(Ethiopia Commodity eXchange)に指定されている倉庫にパーチメントを持ち込みます。
ECX ではまずサンプリングされ、
・スクリーン(サイズ)チェック(14up ならOK)
・ディフェクト(欠陥)チェック
・ロースト(焙煎後の仕上がり)チェック
・カップ(抽出後の風味)テスト(Q グレーダー)
ECX 独自の評価方法にて点数がつけられます。それぞれの評価項目は細かく設定されていますが、大きく分けると生豆外観40%、カップ60%という割合で評価されています。75~84点が G2 グレード、85~100点が G1グレード になります。そして、評価されたパーチメントは倉庫に「G2」や「G1」として保管されます。
その後、オークション会場にて売買がおこなわれます。
コーヒー豆のプロファイル
- カッピングプロファイル:オレンジ、レモン、ティーライク、ウェルバランスド、シルキーマウスフィール
- 生産国:エチオピア
- 産地:イルガチェフェ
- 精選方法:ウォッシュド
- 標高:約1,900m
- 収穫期:1~3 月